真矢ひろみ父と子とコンビニ弁当初茜
初空やマレビトを待つがらんどう
水流る音は言葉に初寝覚
北川美美嫁が君一秒で着く隣かな
嫁が君テディベアーと眠りけり
嫁が君亀の背中に乗せてやろ
西村麒麟平面の広がつてゐる初景色
手毬唄我が靴下の派手なこと
狐火をほれぼれ見るや初句会
曾根毅傍らに二人を育て薺粥
寒月光松に習えば松に消え
降る雪や影だんだんと濃くなりて
青木百舌鳥(夏潮)初旦真魚箸の盛る貝の音
曳猿の立ちてとつくり見回しぬ
うす墨となり雪原の川消ゆる
小沢麻結初夢は忘れ悲しみ残りをり
天蓋の天女へ火の粉初不動
初句会吾に掛替へなき仲間
前北かおる(夏潮)ふつくらと御殿の御屋根松の内
初句会披講の籤に当たりけり
白妙の湯煙ゆたか雪見風呂