浅沼 璞
片脚を伸ばしてかなかなを聞けり
かなかなと外湯に瘦身をまげる
朝霧や数多の樹頭あらはにし
柄と柄重ねてひとり秋高し
針金の人形の腰秋めきぬ
唇のかたちの刺繍秋立ちて
軽やかに鬼の子としておりてくる
佐藤りえ
わたしたちたちまち居待月のもと火を捨ててきた掌も霧の中 コペンハーゲン、ストランゲーゼ30番地
秋深みピアノの蓋に置いたパン
筑紫磐井
精霊会コロナの死者はいつかゼロ
化け物になつて西瓜の帰り来よ
檻の中で人が飼はれる月夜かな
浅沼 璞
くちばしを屋根で拭へる聖五月
カルミヤに吸はれ続けてゐる休日
大山海『はにま通信』を読みて
古墳への道 緑さす出会かな
大いなる蝸牛を頭頂に這はす
蚊の声すジョルジョ・デ・キリコのマヌカンに
晩年のかなぶんの短編を書く
人間が人間とのむビールかな
筑紫磐井
金魚盥に金魚がをらぬ超現実
大いなる乳房吸ひ付く端居かな
夏の壁厚く刑務所入るすべなし
佐藤りえ
出目のない賽のやうなる日も涼し
夏立つともろ肌脱ぎのぬいぐるみ
差し入れた腕が戻らぬ五月闇
【春興帖】
下坂速穂
猫の恋忘れしころに返事来て
猫の夫かな入れ替はりたち替はり
生みし子を綺麗に並べ春の猫
うつらうつらと起きてゐる子猫かな
岬光世
浅春や太き木を聴くたなごころ
つちくれの野遊びの香を落としける
剪定や蒼天あふぐ藤の蔓
依光正樹
街の人きらきらとして花の冷え
白鷺の春の雪降る中にかな
消えがてに泡のあつまる水温む
老いしづかきのふの花の冷えのやうに
依光陽子
死の土を堆く盛り囀れる
肉強くなつて囀りゐたるかな
春の死や楽譜に雨の音を足し
しろばなの蒲公英に指遠くなる
筑紫磐井
阿耨多羅三藐三菩提菩提僧莎呵
(仏説摩訶般若波羅蜜多心經より)
觀世音菩薩歩くや春の闇
佐藤りえ
道の辺に泥棒結びの春地蔵
アラン・ドロン邸霾れる銃七十二丁
【歳旦帖】
筑紫磐井
『戦後俳句史』成る國栖奏・萬春樂
豆単に無意味な単語去年今年
(豆単:旺文社『英語基本単語熟語集』)
佐藤りえ
犬に顔舐められてゐる猿回し
先生に先生がゐる初昔
【秋興帖】
小野裕三
臆病な貨車十月の石運ぶ
銀杏紅葉家に番犬法に番人
金木犀に助太刀されていたりけり
技師ひとり冷えていくなり始発駅
曼珠沙華予知夢の中に並びけり
佐藤りえ
糸瓜殿夕顔殿に日の高し
ガブリエル・ミカエル神の汲む新酒
筑紫磐井
八百政が秋のかたちのものひさぐ
【冬興帖】
小野裕三
片恋をもう隠さずに石蕗の花
人影が人影として飲む葛湯
冬薔薇女の名前欲しがりぬ
錯覚の消えぬ枯薗ありにけり
梟の部首を集めていたりけり
泣かぬように冬の金魚が翻る
佐藤りえ
そらで書く地図にか黒き冬の川
風邪の日眼鏡になにも見せない日
筑紫磐井
戦後史も昭和史も時雨けり
水岩 瞳
この更地何がありしや街薄暑
じいばあの涙忘れそ沖縄忌
語り部の語らざること原爆忌
兵ひとり死んでも異常なしの朱夏
この新刊いつか古典に麦の秋
佐藤りえ
弾込めの指細からむ単帯
歩くより浮くのが早い水遊び
鳥立つて群れてゐるのも端居哉
筑紫磐井
お揃ひの夏帽子なりあかの他人
小諸にて虚子をたたへる夏講座
硝子戸の向こうに夏の海がある
【春興帖】
佐藤りえ
春愁いなぞなぞなんぞ読み明かし
偶成の枝のしるべや西行忌
筑紫磐井
とつてをきの衣擦れの音春宵に
眉おぼろそろそろ死んでゐる頃か
世間うるさし・ひだるし・かなし春の孤老
【花鳥篇】
浅沼 璞
あぢさゐのとてもあかるい平屋建
貧困につき鬼百合は斑なる
老鶯はたどたどしくもすぐ近く
向日葵をやさしくなでるつもりなし
佐藤りえ
カレンダー破き慣れにし六月や
ひとさらふ風の吹くてふ竹枕
筑紫磐井
明け易し同人欄は徐々に減る
うらぎりは葦の青さのなかにあり
衆議して河童は夏の生きものだ
ぼんやりと土踏まずより梅雨茸
【春興帖】
杉山久子
鳥の巣を垂れて何やら赤きもの
就活も終活もして四月馬鹿
人類に少しの未来桜咲く
小野裕三
垂直に水音溜めるチューリップ
卒業の足踏ん張っていたりけり
遠足の螺旋階段下りていく
七色のうちのひとつが桜鯛
惜春のカレー魔術のごとく煮る
神谷 波
宿り木の吐息のやうなもの余寒
ぐらぐらと湯が沸き恋の猫の声
猫だつて首を傾げる紫木蓮
花過ぎのコンクリートの上に蚯蚓
ふけとしこ
鳥雲に御納戸色の栞紐
箒目の深きところへ落椿
落椿玄武の首に載るもあり
【歳旦帖】
筑紫磐井
初芝居洒落にもならぬ澤瀉屋
山だけが宝や信濃一月は
ひとすぢの背筋あふれ初山河
鷲津誠次
数え日の叔父は懲りなく旅支度
悪友の喪中葉書や年詰まる
社宅にはひとつの灯り大晦日
靴溢るる子ども食堂福寿草
【歳旦帖】
林雅樹(澤)
初日さす川に浸かれる倒木に
ふにやふにやの摩羅折り入るゝ姫始
級友の娘が巫女や初詣
水岩 瞳
初暦絶景三百六十五
初御籤末吉上等待ち人来る
初鏡変えたコスメの効果どう
下坂速穂
松立てて小さな駅の賑はへる
似た人の後を君ゆく寒詣
拳玉を母へ買ひつつ初薬師
戸が噛んでをりし福豆見つけたる
岬光世
会ふことの無からむ人よ賀状愛づ
輪飾を抜けて天空金の鶴
語らひは山から山へ初霞
【冬興帖】
筑紫磐井
真っ黒な蟹赤くする周富徳
嘘つきメニュー 人魚の温スープ
白鳥の王子・王女やむつみ合ふ
依光正樹
挙げし手を光と覚え盆踊
繊月のかがやきながら地蔵盆
爽やかに月の街路を歩きたる
月見るに余念なき人露の中
依光陽子
秋蒔やライムを搾るやうに雨
新宿が見える塩辛蜻蛉とぶ
棚経や付箋だらけの誰の本
野菜苗買ひたる中の秋の花
佐藤りえ
鉄橋のまへもうしろも秋の昼
健康と紙に書かれて文化の日
白鍵を叩けど出ない音が秋
筑紫磐井
黄落期深く深くにテロリスト
がうがうと九月の星がうなるなり
鳳作忌不幸ならねど幸もなし
筑紫磐井
蚊帳釣りしラジオの時代ありしかな
バルサンに一家離散の夏来る
浪花節流れて夕立後の夕餉
【秋興帖】
浅沼 璞
汗マスク盆栽ブライアン・イーノ
抗菌の回転のドア遠くなる
新走り手長足長マスクして
印相にウイルスふやし給ふかな
――義父コロナにて身罷る(短連句)
留守テルの秋うらゝかに消ゆと云ふ
三日月の端こぼす灰寄せ
のどか
秋へログインハートの雲のQR
「サクマ式ドロップ」の缶木の実鳴る
「ポトフ」とのメモのある鍋夜食とる
ぶだう酒や「メインディッシュは山鴫」と
山頭火忌の人恋ひしさや破れ障子
山頭火忌や美姫の声聞く歓楽街
山頭火忌一合の酒尽きにけり
関根誠子
盆用意まずベランダを丸く掃き
香具師ら去り蒼ずむ杜の夜空かな
扇風機も秋墨色の風流し
たこ焼酒場に昼のにぎわひ狗尾草
山粧ふ牛に生まれし破戒僧
水岩 瞳
ふらここやまだ歌へます校歌一番
春炬燵しまひ彼のことしまひけり
人間を無防備にする桜花
ゴム巻いて放つ飛行機なら夏野
夏草を刈つて交渉始めんと
学校は対面ばかり風死せり
万巻の花鳥諷詠きらら棲む
下坂速穂
乗らずに次のバスを待つ若葉風
木へ影を寄せて遠くへ黒揚羽
向日葵を包む異国の新聞紙
手応へのなき闇にして蚊喰鳥
岬光世
切通しへ人往きにけり紫荊
牡丹や雨の乱れを残す蘂
花菖蒲影を崩さず揺れにけり
依光正樹
さへづりの光を享けし女かな
桜あり今も故人の思ひあり
食紅を使ふ指濡れ八重桜
幾日も通ひ続けし八重桜
依光陽子
白湯淹れて朝はじまる梅若葉
何処よりの柑橘の香や花に雷
揺籃に影射すえごの若葉かな
木格子は木蔦を這はす夕立かな
佐藤りえ
ドローイングの爪伸びてゐる春霞
麦秋の野末に野菜売る戸棚
暇さうなカーネル・サンダースに風鈴
筑紫磐井
祝「篠」
しづかなる前衛といふ風が吹く
周辺に風吹いてゐる俳壇史
夜の秋夫と妻の隙間かな
【歳旦帖】
林雅樹(澤)
田向ふの家に客来る二日かな
がうがうと川の堰鳴る二日かな
手斧始建築関係者挨拶
水岩瞳
モーニングAで始まる四日かな
破魔矢の鈴鳴らして行くや肩車
田づくりの命クルミと絡み合ふ
佐藤りえ
画布延べて木枠を乗せる去年今年
ささくれし廊下のむかふ初湯あり
ゲンセンカンに初刷りが五年分
筑紫磐井
初鴉・初鴉・初鴉・初かけろ
ひめはじめおとこはじめもありぬべし
叔母さまは坊主めくりが大好きで
【冬興帖】
林雅樹(澤)
ブラックホールに吸はれ寒星減りゆける
アイドルカレンダーお渡し会の列にあり
マスクして私綺麗と問ふなかれ
行き会ひしコロナの精や聖夜の街
枯蓮の悄然として日本かな
水岩瞳
まやかしの団結のありブロッコリー
星の子と手羽先食べる聖夜かな
山眠る懐紙小さく折りたたみ
バケツだけあつて此処です雪達磨
鬼やらひ鬼に妻いて子だくさん
佐藤りえ
なめて世を慰めてゐるしぐれかな
葛に喉ごくりと鳴らす近松忌
主はきませり韜晦室の暗夜にも
筑紫磐井
ひと時雨あとで花やぐ美美の忌
何もなくてもこの一月の星凄し
滅亡の狼 兜太・敏雄も我も詠む
【歳旦帖】
浅沼 璞
初日さす褥や虎の大あくび
初夢の色はだんだん宙に浮く
双六の無重力めく入歯かな
眞矢ひろみ
初風の欠片となって走りけり
笑初してパスワード思い出す
大笑の死顔を練る初鏡
うつし世にながらふは意地手酌屠蘇
初句会妖人奇人税務員
下坂速穂
何処よりも樹下の明るし初雀
輪飾りの昔も今も鳩の街
夜更かしをして早起きの足袋を履く
辰巳の名露地に残して松過ぎぬ
岬光世
天平の調べ降り来る淑気かな
三味の音と女礼者へ出す珈琲
黒塀の店おほき坂餅の花
飯田冬眞
ことごとく闇の供物や流燈会
歪みても戻る治癒力踊の輪
かさぶたのどこかが濡れて鵙の贄
剣もたぬ身やさいかちの実を垂らす
捨案山子裏地に龍の刺繍秘め
釜めしの蓋に貼り付く夜寒かな
身にしむや郵便受けにガムテープ
佐藤りえ
いやにしづかに物理の神は後の月
やや寒くロリポップ嚙むふつうの子
登高やあれが富士よと云ひつのり
筑紫磐井
菊薫る菩薩 前衛なかりけり
月夜野のあぶら屋に似て非なる怪
宇井博士 遠く白いは秋の道
【秋興帖】
杉山久子
何憑きし顔か葛の葉より女
夢に鹿森を生やして去りにけり
蚊の目玉スウプ一匙秋深し
神谷 波
口を開けるのもめんどくさい残暑
大雨の後勢揃ひ曼珠沙華
アフガンをぞくぞく脱出あかとんぼ
明日は雨らし
ひかへめな嫦娥の艶や十四夜
ふけとしこ
あかちやんがバンザイしたよいわし雲着崩しにしてもやりすぎレモン切る
団栗が降るぞ逢魔が時なるぞ
【夏興帖】
依光正樹
鳥どちの若葉の中に光りけり
だんだんに老いし掌芒種かな
海に来て蚊遣の淡き色を見て
花茣蓙の上を走つていく子かな
依光陽子
初蟬や樹齢等しき埋立地
新月に蟬と生れしか啼いてみん
夕立や手前の雨と奥の雨
逃したる鳥に囲まれ西日の家
佐藤りえ
青芝を転がつてゆく児童ふたり
芭蕉葉の奥釣り人の二三ある
審判も汗拭いてゐる草野球
筑紫磐井
遠い青春 美男美女美女避雷針
座談会に不遜なままでチエホフ忌
しばしば小諸に行ったっけ
美美のなき夏来たり夏逝きにけり
仲寒蟬
梅林に迷ひしことは伏せておく
鶯の森の明るさ湖よりす
三方に奇岩絶壁桃の村
草を編むネアンデルタール人の春愁
お若いですねと言つて筍をもらふ
しまはれぬ翅だらしなく兜虫
海月に聞けその海流のことならば
早瀬恵子
スノッブな風のごちそう花見鳥
花パワー天地返しの自粛の園
バロックはロックのオンかパンジー茶
而して母の金魚は喪の素振り
井口時男
春宵の「居酒屋馬酔木」灯りけり
逃水や王国いくつ亡びたる
遠富士へ言の葉若葉ちぎり行く
すひかづら日暮の母の足の裏
ルノワールの少女らにサァ薔薇の鞭
佐藤りえ
測るがに尾を振り回す春の牛
枇杷の実や蓋を組み合はせて遊ぶ
デスメタル聞かば聞けとし夜光虫
筑紫磐井
ドクホリディは死なず炎天なる決闘
助五郎を葦原雀贔屓にす
北川美美を思い出し
死んで十両生きて五両の洗鯉
のどか
白鳥座へ戻る交信時計草
素足の子ペディキュアでする自己主張
父の日の似顔絵に濃き鼻毛まで
木耳や百鬼夜行に遅れたる
勝鬨や木耳数多亡者めく
依光正樹
花冷の雄蕊をひとつ拾ひたる
春禽のものも言はずに身ほとりに
春寒のふざけあひたる仲や何
花筏もうひとひらを乗せてみたし
依光陽子
聴きゐるは滂沱の無音春の鵙
舟揺れて君は揺れずよ鳥帰る
イヤホンの落ちてゐる椅子春の雪
蝶々を捕へし網をかるくねぢる
井口時男
うらゝかや老漫才師鳩まみれ
何事も「させていたゞく」とか土筆
春ぢやものらしやめん金魚赤いベゞ
祝婚や曳舟からの花便り
金雀枝やいのち傷みて母逝きぬ
母逝きてすみれかたかごれんげ草
春の野に女童の母遊ぶらん
佐藤りえ
雲雀野にくだものの匂いがするわ
切り通しいよいよ無人余花曇
ちり籠に桜はなびらかたまりて
筑紫磐井
マスクして沈黙の春ばかり
井戸端で茶壷に嵌る老いの春
鈴木明氏
春闌けて白にて仕舞ふ全句集
井口時男
去年今年ゴヤの巨人の一跨ぎ
黒い絵の部屋に聾ひ去年今年
雪嶺はるか後退り行くわが帰郷
雪嶺かゞやくこの現し世へようこそ
マスクの下のカイゼル髭や信田妻
ナルシスの指わなゝくや寒卵
春寒やメールの言葉やゝ尖り
五島高資
若水を赤秀と分かつ島根かな
初富士の穢土を憂ひて空にあり
立ち返る年の孔雀の助走かな
蓬萊や浦に翁の隠れたる
雲間より天見ヶ浦の淑気かな
佐藤りえ
パパイヤの木にパパイヤの初明り
初御空ひむがしへ行くおほみあし
悼 北川美美
虎と龍従へ空つ風に乗れ
筑紫磐井
年の鐘ひびかぬ夜を迎へけり
人間のゐぬ草木世界春や嘉し
「今年逝った人々」が溢れてゐる
早瀬恵子
追悼句
虹のかなたに美美さんのバスケット
家登みろく
極月や行く人なべて荷を運ぶ
枯葉吹き入るや飯屋に客入る度
鯛焼きの背ビレの硬さ友を待つ
濡れたやう寒夜の新のアスファルト
白鳥の離れふたたび水黒む
佐藤りえ
葱の字の心あやふくたうとけれ
犀抱くちひさな牛や冬銀河
雪踏の背中明るく暗く立つ
筑紫磐井
眠る兜太
異形畸型の詩を生んだひと二月尽
狼星張りこんでゐて犯罪未だし
我が視野を白き邪魔者時々殺意
小野裕三(海原・豆の木)
手土産のように広がる鰯雲
号外に包まれ朝の桃匂う
眠る日も泣く日も秋の遊覧船
龍淵に潜むあたりに学術書
老いてなお象に一芸黄落期
妹尾健太郎
初風のはじまるところ無地番地
葡萄とは思わなかったのが不思議
まるがおはあんまりいない菊人形
栗飯の栗慰めているお米
秋寂ぶや抜くに難儀な茄子の棘
水岩 瞳
三条を上リ西入ル秋の蝶
あーだこーだと人はコロナ禍水澄めり
虫籠や共同リビング食事付き
うつかりと集めてしまふ木の実かな
どうせならあの人に付く牛膝
渕上信子
九月二七日 俳句詠む力士正代初優勝九月二八日 秋晴や赤い小さな傘干して
九月二九日 庭へ出ん秋蚊一匹ぐらゐなら
九月三十日 掃除当番秋草を少し刈り
十月 一日 今日の月マスク外して深呼吸
十月 二日 雲動き子夜の満月煌々と
十月 三日 長き夜のもういちど近現代史
佐藤りえ
インターチェンジ芒のなかへきりもみに
楽しかつた日西日に駅のドアひかる
筑紫磐井
紅葉赤くなるとき 水青くなるとき
いぢわるな書評をながめ九月盡